活動報告 report
- 公益財団法人 スズキ教育文化財団
- 活動報告
- 第6回特別支援学校支援事業寄贈式を開催
2025.03.11
2月26日に、「第6回特別支援学校支援事業寄贈式」を開催しました。
今年度は、35校の静岡県内特別支援学校PTA様へ、児童・生徒の皆さんが学校で使用する工作機械、運動器具、楽器などを寄贈いたします。寄贈式には、ご来賓の静岡県教育委員会 教育監 塩﨑様、同 事務局 特別支援教育課 課長 山村様をはじめ、PTA代表者や学校関係者など83名の皆様に出席いただきました。
寄贈式では、財団理事長の鈴木俊宏(スズキ株式会社代表取締役社長)が今年で6回目を迎える当事業が浸透してきた実感を述べるとともに、2022年度に寄贈した電子黒板の活用促進として今年度開催した電子黒板研修会にもふれ、「今、世の中は産業革命以来の大変な変革に突入しております。私ども財団も目まぐるしく変わる世の中でも、子どもたちが順応し自分の夢を叶え、将来それぞれの場でそれぞれの力を発揮し、生き生きとした社会生活を送られますよう、引き続きお手伝いをさせていただきたいと考えております。」と挨拶しました。
続いて、寄贈先を代表して、静岡県立中央特別支援学校PTA副会長の前田様に目録を贈呈しました。
その後、寄贈先を代表して、静岡県立中央特別支援学校校長の高橋様よりご挨拶をいただきました。寄贈物品が子どもたちの積極的な学習への参加や主体性を引き出す授業づくりにつながっていることに加え、教職員の意欲・働きがいにもなっているとお話しされ、「ご支援いただいた品を有意義に活用し、児童生徒の成長に向け、より良い授業・より良い生活を実践できるよう、目指していければと考えています。」と述べられました。
続いて、ご来賓の静岡県教育委員会 教育監 塩﨑様からは、「静岡県教育委員会では、障害の有無にかかわらず、同じ場でともに学び、ともに育つ環境を整え、共生教育の一層の推進を図ることを目指しています。特別支援学校においても、一人一人の個性や能力を最大限に伸ばし、社会とつながる力を育むことが求められています。本日、ここで寄贈される物品が子どもたちの笑顔と自信につながり、新たな挑戦への一歩となることを願っています。」とのお言葉をいただきました。
ご来賓の静岡県教育委員会事務局 特別支援教育課 課長 山村様からは、静岡県における特別支援教育の現状や今後についてお話しいただきました。新設校の整備に加え、共生教育の推進、生成AIの活用計画を挙げ、「来年度以降も特別支援学校の教育のさらなる充実に向けて、さまざまなチャレンジを続け、前進していきたいと思っております。」とご挨拶されました。
交流会では、今年も特別支援学校の卒業生たちが働いている「スズキ農園」のイチゴをご用意。過年度寄贈物品の活用状況の発表を聞きながら、召し上がっていただきました。
発表校は3校。静岡県立静岡南部特別支援学校より「座位サポートクッション」「体幹固定クッション」、静岡県立学校浜松聴覚特別支援学校より「電子黒板」、静岡県立御殿場特別支援学校より「オミ・ビスタ」について、それぞれご発表いただきました。映像を多く使い、具体的な活用が提案されました。
さらに今回は、販売会社の協力のもと、過去に寄贈実績のある製品の紹介を行いました。実機を用いたデモ会場もご用意し、多くの参加者に体験いただきました。
最後に、スズキ株式会社やスズキの関係会社で活躍している卒業生たちの様子を、本人からのコメントなども織り交ぜながら紹介させていただき、閉会となりました。
子どもたちを取り巻く環境が目まぐるしく変わる中、先生方は新たなチャレンジをされていらっしゃると感じました。当財団も、子どもたちの成長と笑顔につながるお手伝いができるよう、時代の流れにフィットした支援を模索してまいります。